工場や整備工場、発電設備、建設現場などで使用される廃油タンクは、廃油を一時的に安全保管するための重要な設備です。

しかし、長期間使用していると内部汚れや腐食が進行し、漏洩事故・火災・悪臭発生などの重大トラブルを引き起こす原因となります。

排出事業者には、廃油を適正に管理する責任があり、タンクの清掃・点検・交換を計画的に行うことが不可欠です。

本記事では、廃油タンクを安全に維持するための清掃・点検・交換のタイミングと、実際に起こりうるトラブル事例、その対策について徹底解説します。

「清掃」が必要なタイミングとメリット

「廃油を入れるだけの容器だから、中は汚れていても構わない」と考えるのは間違いです。

廃油タンクの内部には、使用済み油に含まれるスラッジ(沈殿物)・金属粉・水分などが徐々に蓄積していきます。

これらを放置すると、タンク底部で腐食が進み、ピンホールや亀裂が発生する恐れがあります。

また、油と水分が混在することで酸化や腐敗が進行し、悪臭や有害ガス発生の原因になることもあります。

定期的な清掃は、タンクの寿命延長と事故防止の両面で重要な役割を果たします。

清掃のタイミング

3年〜5年に1回: 廃油の種類にもよりますが、底部には必ず「スラッジ(堆積物)」や水分が溜まります。

油種の変更時: 異なる性質の廃油を入れる前には、混ざり合いによる化学反応を防ぐため清掃が必要です。

回収効率が落ちた時: 底部のスラッジが溜まりすぎると、有効容積が減り、回収頻度を増やさなければならなくなります。

清掃を行うメリット

内部を清掃して空にすることで、内壁の腐食状態を正確に把握できるようになります。

また、スラッジを除去することでポンプの故障や配管の詰まりを未然に防ぐことができます。

廃油タンクの「点検」タイミングとチェック項目

廃油タンクの点検は、大きく分けて「日常点検」と「定期点検」の2種類があります。

日常点検(毎日〜毎週)

現場スタッフが目視で行う点検です。

外観の確認 : タンク本体にサビ、腐食、ひび割れ、変形がないか。

漏洩の有無 : タンクの底や配管の接続部から油が滲み出していないか。

油量の確認 : ゲージを確認し、異常な減り(漏洩の兆候)や溢れそうになっていないかを確認します。

定期点検(1年〜数年ごと)

専門業者や有資格者による詳細な点検です。

板厚測定

超音波測定器などを用い、タンクの壁面が腐食で薄くなっていないか確認します。

配管の圧力テスト

目に見えない埋設配管などで漏れがないか圧力をかけて調査します。

消防法に基づく点検

指定数量以上の危険物を貯蔵している場合、法令で定められた定期点検と記録の保存(3年間)が義務付けられています。

「交換」を検討すべき時期(寿命の目安)

廃油タンクの耐用年数は、設置環境や材質によって異なります。

【金属製(鋼製)タンク】

一般的に20年〜30年が目安です。

ただし、屋外設置で雨風にさらされる場合や、塩害地域では15年程度で腐食が進むこともあります。

【地下埋設タンク】

地中の水分による外面腐食が進みやすいため、30年を超えると漏洩リスクが急増します。

最近では「FRP内面ライニング」などの補修も行われますが、根本的な解決には交換が必要です。

交換のサイン

  • サビが深くなり、塗装を塗り直してもすぐに剥がれてくる。
  • 防油堤の中に常にわずかな油が溜まるようになった。
  • 点検で板厚が規定以下になった。

実際に起きたトラブル事例

事例①:タンク底部の腐食による廃油漏洩

長年清掃を行っていなかったタンクの底に穴が開き、廃油が地面に流出。

土壌汚染対策と行政対応で多額の費用が発生。

事例②:スラッジ詰まりによるオーバーフロー

配管内にスラッジが詰まり、タンク内圧が上昇。

移送時に油があふれ、作業員が転倒する事故に発展。

事例③:老朽化タンクからの悪臭苦情

内部腐敗が進行し、近隣からの悪臭クレーム。

結果として緊急交換と操業調整を余儀なくされた。

トラブルを防ぐための対策

  • 清掃・点検を記録として残す
  • 防油堤や受け皿による二次被害防止
  • 異常時の緊急対応フローを整備
  • 専門業者による定期診断の活用

特に清掃作業は、可燃性ガスや酸欠のリスクがあるため、必ず専門業者に依頼することが重要です。

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