工場や整備工場、建設現場、飲食店など様々な場所で発生する廃油は、産業廃棄物として厳格な管理が求められており、

適切に保管しなければ火災・漏洩・悪臭・法令違反(排出事業者責任)といったさまざまなリスクを招きます。

本記事では、廃油の適正保管に必要な基本ルールから、容器選び、ラベル表示、漏洩対策までを体系的に解説します。

廃油保管の基本ルールとは

廃油の保管は「飛散・流出・地下浸透・悪臭」の防止が原則です。

保管場所は、直射日光や高温を避け、雨水が流入しない屋内か屋根付きの場所が望ましいとされています。

また、長期間の保管は事故リスクを高めるため、定期的な回収スケジュールを組むことが重要です。

適切な容器の選び方|安全性と耐久性が最優先

廃油の性状(揮発性、腐食性、引火点)に合わせて、適切な容器を選ぶことが第一歩です。

【鋼製ドラム缶(クローズドタイプ)】

最も一般的な保管方法です。

引火点の低い廃油や、揮発性の高い溶剤混じりの廃油に適しています。

【プラスチック製容器(PEタンク)】

酸やアルカリが含まれる腐食性の強い廃油に適していますが、ガソリンなどの有機溶剤には不向き(静電気や劣化のリスク)なため注意が必要です。

【一斗缶(18L缶)】

少量の保管には便利ですが、積み重ねすぎると転倒のリスクがあるため、安定した場所に保管しましょう。

容器を選ぶ際は、必ず「密閉できること」と「廃油の成分で腐食・溶解しないこと」を確認してください。

法令で定められた「ラベル表示」の義務

産業廃棄物を保管する場所には、廃棄物処理法に基づき「産業廃棄物保管掲示板」の設置が義務付けられています。

また、容器ごとにも内容物を明示するのが実務上のルールです。

掲示板に記載すべき項目

  • 産業廃棄物の種類: 「廃油」と記載(特別管理産業廃棄物の場合はその旨も)。
  • 保管場所の管理者名・連絡先: 責任者を明確にします。
  • 最大保管量: 保管できる上限を明記します。
  • 積上げ可能な高さ: 容器を積み上げる場合に記載が必要です。

容器ラベルの推奨項目

「いつ、どこから出た、何の油か」が誰でもわかるように、容器ごとにラベルを貼付しましょう。

これにより、処理業者への引き渡しミスや、異物混入を防ぐことができます。

事故を防ぐ「漏洩対策と周辺環境」の整備

万が一、容器が破損した際に被害を最小限に食い止めるための対策を講じます。

防油堤(縁囲い)の設置

床面にコンクリート製の段差(防油堤)を設けるか、漏洩検知機能付きのパレット(スクピルパレット)を使用します。

床面の防浸透処理

万が一漏れた際に土壌へ浸透しないよう、コンクリート塗装やシート敷設を行います。

火気厳禁と消火設備

保管場所の周囲2メートル以内は火気厳禁とし、適切な種類の消火器を設置します。

屋外保管の注意点

雨水の流入を防ぐため、屋根を設けるか、シートで覆う対策が必要です。

雨水が溜まると廃油が溢れ出す「オーバーフロー」の原因になります。

保管管理を形骸化させないために

廃油管理は、設備だけでなく「人」の意識も重要です。

保管ルールをマニュアル化し、担当者への教育・引き継ぎを徹底することで、属人化や管理漏れを防ぐことができます。

チェックリストを活用した定期点検も、事故防止と法令遵守に有効です。

日常点検のチェックリスト例

[  ] 容器にサビ、ヘコミ、ひび割れはないか

[  ] 蓋(プラグ)は確実に閉まっているか

[  ] 容器の底から油の滲み出しはないか

[  ] 掲示板やラベルの内容が最新か

[  ] 付近に吸着マットなどの緊急用資材が備えられているか

廃油の適切な保管は、企業の環境リスクマネジメントの基本です。

「適切な容器」「正しい表示」「万全の漏洩対策」の3点を守ることで、事故を未然に防ぎ、当局の立入検査にも自信を持って対応できるようになります。

まずは現在の保管場所を「一歩離れて」チェックし、ラベルの剥がれや床の汚れがないか確認することから始めてみてください。

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