工場や整備工場、ガソリンスタンド、食品加工施設などでは、排水に油分が混入することが避けられません。

こうした現場で重要な役割を果たすのが油水分離槽です。

油水分離槽を適切に管理しなければ、油分がそのまま排水系統へ流出し、水質汚濁防止法違反や下水道法違反、環境事故につながる恐れがあります。

本稿では、油水分離槽の基本構造から、正しい管理・清掃方法、廃油処理効率を高める実務上のポイントまでを詳しく解説します。

油水分離槽(グリーストラップ)の仕組みと役割

油水分離槽とは、排水中に含まれる油分を物理的に分離・回収する設備です。

油は水より比重が軽いため、槽内で静置すると上部に浮上します。

この性質を利用して、油分を回収し、油を含まない排水のみを下水や公共用水域へ放流します。

一般的に、槽内は3つの区画に分かれています。

第1槽 : 排水に含まれる大きなゴミや残渣(沈殿物)を取り除く

第2槽 : 水の上に浮いた油(廃油)と水を分離する

第3槽 : 油分が取り除かれた水のみを、さらに分離・沈殿させてから排出する

この仕組みが正常に機能することで、廃油を効率的に回収し、環境への負荷を最小限に抑えることが可能になります。

放置は危険!管理不足が招く4つのトラブル

油水分離槽の清掃や点検を怠ると、以下のような重大なトラブルが発生します。

① 排水配管の閉塞(詰まり)

分離しきれなかった油が冷えて固まり、配管内に付着します。

これが繰り返されると配管が完全に塞がり、逆流や漏水を引き起こし、操業停止に追い込まれるケースもあります。

② 悪臭・害虫の発生

蓄積された有機物や油が酸化・腐敗することで、強烈な悪臭が発生します。

これは近隣住民とのトラブルや、店舗・工場の衛生環境悪化の主因となります。

③ 放流基準違反

分離能力が低下すると、油分が基準値を超えて公共排水に混入します。

これは水質汚濁防止法や自治体の条例違反となり、改善勧告や罰則の対象となります。

④ 廃油回収コストの増大

汚泥(スラッジ)と油が混ざり合い、分離が不十分になると、本来「有価物」として売却できるはずの廃油が「汚物混じりの廃棄物」となり、高い処理費用を支払わなければならなくなります。

廃油処理の効率を上げる・コストを抑えるコツ

管理方法を少し工夫するだけで、廃油処理の効率は劇的に向上し、トータルコストを削減できます。

「水」と「油」を徹底的に分ける

回収した廃油に水が多く混ざっていると、産廃業者への委託費が高くなります。

油分だけを効率よく掬い取る「オイルスキマー」を導入したり、高性能な油吸着材を使用することで、純度の高い廃油を回収でき、コストダウンにつながります。

スラッジの発生を抑える

排水に流すゴミ(固形物)をあらかじめ最小限に抑える工夫(細かいメッシュネットの活用など)をすることで、槽の清掃頻度を下げ、汚泥処理費を削減できます。

適切な薬剤の選定

油脂を分解するバイオ製剤や、分離を促進する薬剤を活用するのも一つの手です。

ただし、薬剤で油を乳化(水に溶け込ませる)させて流すのは、下流の配管で再固着するため厳禁です。

あくまで「分離を助ける」ためのものを選びましょう。

専門業者を上手に活用

油水分離槽の清掃は、可燃性ガスや酸欠のリスクが伴うため、専門の清掃業者へ委託することが安全かつ確実です。

清掃から回収、処分までを一括で対応可能な業者を選ぶことで不要な仲介マージンを削減できます。

ただし、分離槽から出た油や泥は「産業廃棄物」となります。

無許可業者への委託は排出事業者も罰せられますので

処理業者が廃油・汚泥の適正な許可を保有しているかの確認をしましょう。

油水分離槽は、廃油処理と環境保全を両立させる重要な設備です。

日常管理・定期清掃・適切な廃棄物処理を徹底することで、法令遵守と処理コスト削減の双方を実現できます。

トラブルを未然に防ぐためにも、計画的な管理体制を構築しましょう。

愛知県内での油水分離槽の対応なら愛知ラインリックへ

愛知県内で油水分離槽の清掃や管理にお困りなら、愛知ラインリックへご相談ください。

昭和45年創業以来、私たちは無事故・無違反の実績を誇り、

適正価格と適正処理を徹底しています。

「産業廃棄物処理優良認定」やISO14001認証も取得済みで、

法令遵守と環境配慮への真摯な姿勢は、お客様に安心をお届けします。

経験豊富なスタッフが廃液の管理体制や回収方法など処理体制の構築をサポートします。

廃棄物と有価物を同時に回収することで、コスト削減と作業効率の向上も実現。

お客様の廃液管理と収益改善に向けた提案も可能です。

当社の工場はスーツのままでもお越しいただけるほど清潔で、

安全な処理現場をご自身の目でご確認いただけます(要事前予約)。

愛知ラインリックは、地域の皆様との共存共栄を目指し、日々成長を続けています。

廃液処理に関するご不安やご要望は、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。